無刀取りに関する調査・解析結果
無刀取りで奪える武器とモンスターの装備武器との関係
無刀取りで奪える武器とモンスターの装備武器との関係
戦闘後に落とす武器を無刀取りできるケースが多いので勘違いしがちですが、「無刀取りで取れる武器」は「戦闘後にモンスターが落とす可能性のあるアイテム(お宝)」とイコールではありません。わかりやすい例でいうと、アールヴから東方不敗が無刀取りできることはよく知られていますが、お宝として東方不敗を落とすことはありません。巨人のトリプルソードに関しても同様です。
「無刀取りできる可能性のある武器」は「モンスターの装備武器」として設定されている武器になります。
モンスターの装備武器は一体につき2つずつ設定されています。
補足
では、「装備武器」と「お宝」は全くの無関係かというと、そういうわけでもなさそうです。「装備武器」と「お宝」に同じ武器が設定されているモンスターの場合、戦闘中にその武器を無刀取りされるとお宝としては落とさなくなるようです。
モンスターの装備武器と使用技
敵が使用する技は必ず、装備武器のどちらかと対応しています。
前述の通り、モンスター1体につき装備武器は2つ設定されています。
これらを設定順にそれぞれ装備武器1、装備武器2とします。
一方、使用技・術はモンスター1体につき16個あります。
これは16個ずつ個別に設定されているわけではなく、技や術が8個で1組になった「攻撃パターン」が、1体につき2つずつ設定されており、8*2=16個、となります。
これらを設定順に、攻撃パターン1、攻撃パターン2とします。
そして、各装備武器と攻撃パターンは下記のように対応付けられています。
攻撃パターン2は装備武器2に対応する
※ただし、2つの装備武器が同じ武器である場合、この限りではないようです。詳細は不明。
ここでいう「対応」の示す意味
- 「武器技」の与えるダメージには、その技が属する「攻撃パターン」に対応する「装備武器」の威力が影響する(※武器技=与えるダメージが武器威力の影響を受ける技。装備武器がない場合は使用できない)
- 「装備武器」が無刀反撃可能な場合、対応する「攻撃パターン」に属するすべての直接攻撃から無刀反撃が可能
つまり、「武器技」でなくとも、「直接攻撃(=反撃技で反撃され得る攻撃)」であれば武器を奪い取ることが可能。
<例>強鬼の場合
装備武器 | 攻撃パターン | |
---|---|---|
1 | スリッジハンマー | 棍棒、ハ一ドヒット、ハ一ドヒット、骨砕き、 チャ一ジ、骨砕き、大震撃、大震撃 |
2 | ツイスター | 角、角、キック、カウンタ一、 チャ一ジ、強打、ノッキング、最強打 |
強鬼から無刀取りをすると、パターン1に属する直接攻撃(棍棒、ハードヒット、骨砕き、チャージ)からは装備武器1=スリッジハンマーが、パターン2に属する直接攻撃(角、キック、チャージ、強打、ノッキング、最強打)からは装備武器2=ツイスターが取れることがわかります。
装備武器1は無刀反撃できるのに、2はできない、という現象は、「攻撃パターン2に直接攻撃が含まれていない」ことが原因となるパターンがあります。
例えば、ドビーからドビーの弓(装備武器2)が無刀取りできないのは、ドビーの攻撃パターン2(イドブレイク、でたらめ矢、五本射ち、五本射ち、死ね矢、十本射ち、でたらめ矢、死ね矢)の中に直接攻撃が含まれていないからなのです。
※こういう敵は、挑発射ちをすることで強制的に武器2を直接攻撃に対応させられる場合があります。詳細は次項。
補足
モンスターの武器技には「剣技」、「槍技」といった範疇が存在しません。つまり、剣技は剣を装備していないと使えないとか、弓では弓技しか使えない、という概念はありません。大剣しか装備していないはずのアールヴがファイナルストライクや影ぬいを使ってきたり、強鬼のチャージから棍棒であるツイスターが取れたりするのはこのためです。
ただ、範疇が存在しないとはいえ、「武器技」は武器を装備していないと使用できないので、無刀取りやファイナルストライクで武器を失った場合、その武器に対応する「武器技」は使用してきません。
挑発射ちの真の意義
上の補足で、モンスターの武器技は装備武器のカテゴリに対応していない、と書きましたが、挑発射ちの後に使用してくる通常攻撃(パンチ含む)は、使用する武器のカテゴリ(パンチなら使用武器なし)に対応しています。また、無刀反撃やファイナルストライクによって武器を失った場合はパンチによる通常攻撃を行います。
(※「通常攻撃」とは技の名前が表示されない武器攻撃のこと)
クリプトエルダーを例に説明します。
装備武器 | 攻撃パターン | |
---|---|---|
1 | 三日月刀 | 片手剣、なぎ払い、外道剣、バックスタッブ、 かすみ二段、バックスタッブ、三段斬り、ファイナルストライク |
2 | 栄光の杖 | ウインドダ一ト、ナップ、サクション、ベルセルク、 ナップ、スト一ンスキン、ソ一ンバインド、ソ一ンバインド |
こいつから無刀取りすると、三日月刀は取れますが栄光の杖はいっこうに奪うことができません。
なぜかというと、クリプトエルダーの使用する直接攻撃はすべて攻撃パターン1に含まれていて、攻撃パターン2には直接攻撃がひとつもないからですね。このままでは装備武器2(栄光の杖)を無刀反撃できる機会は存在しません。
では、ここで「挑発射ち」をしてみましょう。
挑発されたクリプトエルダーは、剣だけでなく、棍棒による通常攻撃をしてくるようになります。
先程述べたように、この通常攻撃は装備武器に対応しています。
つまり、通常、直接攻撃に対応していない「栄光の杖」が、挑発射ちによって直接攻撃に対応したことになります。
要するにこの場合、無刀取りの際に挑発射ちを併用する意義は「通常攻撃(=直接攻撃)をさせて反撃の機会を増やす」ことよりもむしろ、「ふだん直接攻撃には使用されない武器を直接攻撃に使用させ、無刀反撃の条件を作り出す」ことにあると言えます。
上のクリプトエルダーの例のように、装備武器2が比較的レアなアイテムの場合、攻撃パターン2には間接攻撃や術系の攻撃パターンが設定されているケースが多く(ドビー、アールヴなど)、このようなレアアイテムを無刀取りで取りたい場合は挑発射ちで強制的に装備武器2を直接攻撃に対応させる必要があるのです。
解析による無刀反撃の可否判断
こちらをご覧ください。